• 書籍の紹介

    投稿者:clover

    こんにちは。登戸クローバー歯科・矯正歯科の歯科医師の津野田です。本日は歯科の専門書籍を一冊ご紹介します。今回ご紹介するのは『図解!矯治療が面白いほどわかる本 監修:下間一洋』です。

     この書籍は矯正治療をするにあたって重要な診査や診断について基本的な知識から丁寧に解説してくださっています。特に興味深いと感じたのは、教科書的な断片的な知識を羅列しているだけでなく、その根拠や考え方を図解を駆使されている点です。考え方を知るのではなく理解できる本として非常に良本だと思います。もちろん具体的にブラケット矯正をするにあたり必要な手技やテクニックもわかりやすく解説されていますので、これから矯正治療を始める人も、さらに理解を深めたい方にもおすすめの一冊です。

  • 乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への生えかわり

    投稿者:clover

    こんにちは。登戸クローバー歯科。矯正歯科の歯科医師津野田です。
    今回は乳歯(子供の歯)から永久歯(大人の歯)への生えかわり(交換)についてお話をさせていただきます。

    上の犬歯が片方生えてこない

    以前、来院された患者様からこのようなご相談をいただきました。
    『上の犬歯が1本は生えたのに、反対側の犬歯が生えてこない』ということでした。
    一般的に乳犬歯が永久歯に生えかわるのはおおよそ11歳から12歳の間です。
    患者様は12歳で、明らかに生えかわりの交換が遅れているという訳ではありませんでしたが、反対側が生えかわってからしばらく時間が経っているため、念のため調べることにしました。

    レントゲン撮影や模型のかたどり

    お口の中にフィルムを入れて撮影するデンタルレントゲンの写真画像から、犬歯が横たわって骨の中に埋まっており、周りの歯に引っかかってしまって生えてくることができない状態なのがわかりました。

    外科治療と矯正治療

    この患者様は、埋まってしまった歯を正しい位置にするためには外科処置で歯が出てくるように切開し、矯正治療で歯を動かす治療が必要と判断されました。

    問題なく永久歯に生えかわるには

    このように乳歯が問題なく永久歯に生えかわっているかどうかの適切な判断は非常に重要です。
    そのため、今回は歯の生えかわりについて少し深堀りをしたうえで保護者の方々に知っていただきたいことを最後にお伝えします。

    歯の生えかわりについて

    乳歯 永久歯 生えかわり

    歯が生えかわる時期

    まず歯が生えること(=萌出)についてですが、通常、乳歯は生後6ヶ月から3歳までに生え始め、6歳から12歳の間に永久歯に置き換わります。
    この過程は、歯科医学的な観点や生理学的な成長に深く関連しています。

    乳歯から永久歯への交換が影響を与えること

    乳歯から永久歯への交換は、口腔の健康と機能性に大きな影響を与えます。
    永久歯は乳歯よりも大きく強靭であり、より効果的に咀嚼を行うことができます。
    また、永久歯の生えかわりが正常に進行することで、顎の成長や顎の位置にも影響を与えます。
    交換のプロセスは個々のお子様によって異なりますが、通常は歯がゆっくりと押し出されるか、乳歯が抜けてから永久歯が生えてきます。
    この過程で時には乳歯と永久歯の両方が同時に存在することもあります。この段階での口腔衛生や定期的な歯の健診の重要性を強調し、適切なケアを登戸クローバー歯科。矯正歯科では提供いたします。

    交換の過程で注意すること

    交換の過程で注意すべき点の一つは、乳歯が自然に抜けるまで待つことです。
    強制的に歯を抜くことは、長期的に歯がない状態になってしまうため、永久歯の成長を妨げる可能性があります。
    また、永久歯が生える際には、時に歯ぐきの腫れや痛みが生じることがありますが、通常は一過性のものです。

    どの歯がいつのタイミングで抜けるの?

    歯式(歯並びの様子を表した記号・図)ごとに乳歯から永久歯への生えかわりの一般的な年齢は以下の図の通りです。

    歯式 乳歯 生えかわり

    ただし、これはあくまでも平均であり個人差があります。
    乳歯全体の交換が平均から大きく外れていないか、定期的に検診で調べることが重要です。
    また、今回のお子さまの症例のように口腔内で1本だけ明らかに生えてこない歯があるなどといったことにも注意が必要です。

    保護者の方へ

    定期的な検診で保護者の方からご相談を受けるのは
    『虫歯がないか心配』
    『フッ素などの虫歯予防をしたい』
    といった内容が非常に多いです。もちろん、虫歯にならない。なっても早期に治療をして痛みが出ないようにすることも検診の大きな目的の一つです。
    ただ、今回のように歯の生えかわりが正常の範囲内かどうかも同様に重要なのです。
    お子さんのお口の中を見るだけだと気づきにくき事ですので、ぜひ一度ご相談ください。

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    登戸クローバー歯科の矯正サイト

     

  • 当法人、医療法人社団緑幸会の理事長、鈴木聡が本を出版しました

    投稿者:clover

    書籍

    当法人、医療法人社団緑幸会の理事長、鈴木聡が本を出版しました。

    『若手歯科医師と患者さんのための幸せになれる歯医者の選び方 』

    kindleで読めます。

    『若手歯科医師と患者さんのための幸せになれる歯医者の選び方 』

    個人で開業して登戸グリーン歯科クリニック(現:登戸グリーン歯科・矯正歯科)は30年たちました。
    過去においては歯科医師は開業するのが当たり前でした。
    今は開業がリスクとなる時代です。若手歯科医師がキャリアを積む参考となるように本を書きました。
    若手歯科医師の皆さんが幸せになるために、また、歯科業界のことを知りたい人にもおすすめです。
    研修先や就職先の選び方で困っている歯科医師の方や
    将来の歯科医院開業に向けて必要なマーケティングの知識やマネジメント、
    私が歯科医院を運営してきて、新しく令和4年に桜新町に開業するにあたり現在と昔の違い
    すべては患者さまの幸せのために歯科医療で提供すべきことを綴っています。

  • 歯のシェードについて

    投稿者:clover

    こんにちは。登戸クローバー歯科・矯正歯科の歯科医師の川端です。
    さて、今回のブログでは歯のシェードについて触れたいと思います。

    歯のシェード

    『シェード』という言葉に対してシェード?何かな?
    という方や、

    『ホワイトニングの時にきいたことがある』
    『被せものの色味で聞いたことがあるな』
    など、様々だと思います。

    歯の色味

    歯科でいうシェードとは歯の色味のことです。
    絵では歯は白色で描かれることが多いのですが、実際の歯の色は白っぽかったり、黄色っぽかったり、灰色ぽかったりと様々です。
    歯の色も個々の個性がありますので、それを評価・確認して処置に生かします。

    シェードガイド 歯の色味 Vita

    写真はVitaのシェードガイドです。

    ちなみに写真のVitaのシェードガイドでは

    A:赤みを帯びた黄色、日本人に最も多いとされている

    B:Aタイプの次に日本人に多い黄色系

    C:灰色系統

    D:赤みを帯びた灰色

    このように色味によってA・B・C・Dのシェードに分かれます。
    それぞれの色味の中で数が小さいほうが明るく、数が大きくなるにつれて暗くなっていきます。
    白く明度の高いものから明度が低く黄色味があるものへと順に並べますと
    B1、A1、B2、D2、A2、C1、C2、D4、A3、D3、B3、A3.5、B4、C3、A4、C4

    になります。
    日本人のシェードはA3が標準とされており、アメリカ人はA2~A2.5ほどといわれています。

    治療の時の歯のシェード

    被せものをおつくりする場合、両隣の歯の色味を参考に合わせることが多いですが、ホワイトニングをする場合や治療計画によっては少し明るめの色を選んだり、白めの明度の高いお色味を選ぶことがあります。

    技工士さんとの色合わせ

    また、特に色合わせの難しい前歯のかぶせものの場合は歯科技工所の技工士さんに医院まで来ていただいて色味を合わせることもできます。(追加料金が発生します)

    被せものを作るときのホワイトニング

    以前、歯科衛生士さんに医院でオフィスホワイトニング(オフィスホワイトニング→歯科医院で行うホワイトニング。薬剤を塗布して光を照射して行うもの)をしていただいた際、施術前と施術後にシェードと一緒に写真を撮りまして、回数を重ねるごとに明るく白くなる歯を楽しんだ経験があります。
    オフィスホワイトニングのほかにご自宅で行うホームホワイトニング(→ホワイトニング用のトレーを作成して家で就寝中などに行っていただくセルフホワイトニング)を含めて、ホワイトニングをどこまで・何回行うかによっても歯の色味も変わってきますし、お口の中の状況などで白くなりにくい場合もございますので、ホワイトニング前の被せものの処置に関しては歯科衛生士さんも交えて相談させていただくほうが、よりスムーズにお色味のご相談ができますので、ホワイトニングをお考えの方・迷っている方はお気軽に相談してみてください。

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