• 子供が転んじゃった!歯が欠けちゃった!歯科医院でまず行うこと

    投稿者:clover

    子供が転んじゃった!歯がかけちゃった!?歯がずれちゃった!?

    転んだ 歯科 口腔外科というとき、ご家族への医療面接がとても大切です。医療面接によってレントゲンや口腔内写真のないことが多い小児でも、元の歯の状態に近づける指標になるためです。
    小児の外傷の受傷は約7割が上顎前歯のため、審美的な問題も生じることから、ご不安を覚える方も少なくありません。
    しかし、外傷は初期の対応が適切であれば、好ましい予後を期待できます。
    動揺しているときに、歯科医師からいろいろな質問があっても、子供の今後は大丈夫かしら?と不安でなかなか答えられないこともあると思います。
    ではなぜ、親御さんが動揺している中、問診が必要なのか?今回はその点についてお話しします。

    小児の外傷は1-3歳、7-9歳が好発年齢です。

    小児の外傷は1-3歳、7-9歳に多く見られます。これは1-3歳は運動機能が発達途上であり、7-9歳は学童期に入って活動量が増えるためと言われています。
    外傷の発生は予測がつかないため、小学生の児童であればショックをうけて落ち込んだり、出血にびっくりしたり、幼児であれば転んだことへの動揺や出血に驚いて泣き出したりと様々です。
    また、保護者にとっても予想外なことですから、急な事態に不安を覚えることが多くみられます
    (たとえば保育園から「転んでけがをした」と連絡がきた。寝ぼけて子供がベッドから落ちたら前歯がかけた・・・など)
    外傷の受傷は約7割は上顎前歯のため、審美的な問題も生じることから、ご不安になるお気持ちはよくわかります。
    しかし、外傷は初期対応が適切であれば好ましい予後を期待できます。
    このためには、確実な医療面接による情報収集、迅速な初期対応が予後を左右します。
    また、初期対応後の経過フォローも大変重要です。
    受傷後はさまざまな変化が起こりうるため。処置後は継続して長期的な経過観察を行います。

    口腔外傷の初めの対応

    まず、口腔外傷への初期対応として

    • 医療面接と診査

    • 口腔内の応急処置

    • ホームケアと感染予防

    外傷初診時の記録は、治療方針の決定とともに経過観察を行っていくうえで重要です。

    医療面接について

    では、冒頭でお話しした医療面接についてです。いつ、どこで、どのように受傷したのか。自覚症状、出血などの情報収集を行います。
    歯の位置の変化や咬合の異常について、本人や保護者とも確認をすることも、とても大切です。
    なぜなら、当院に来院経験のある大人の患者さんであれば、口腔全体のレントゲンはもちろん、治療計画の作成のために口腔内写真(顔貌写真、歯の上下の噛む面の写真、歯の側面のかみ合わせの写真、歯の正面の写真)を撮影している場合が多いです。
    しかし、小児の場合は、多発性の虫歯や過剰歯、小児矯正の診断などのきっかけがないと、お口全体のレントゲンを撮影する機会はなかなかありません。口腔内写真も同様です。
    また、歯並びはそれぞれ個性がありますので、前歯が少し曲がって見えていても、それが外傷によるものなのか、それとも、もともとなのか、など、保護者の方や本人から情報収集することが非常に大事になってきます。

    さて、その問診と、診査をどのように組み合わせていくのか。これについては次回のブログでお話ししたいと思います。

     

    登戸クローバー歯科・矯正歯科 歯科医師 川端

     

LINE友だち追加