• yoshitake 21世紀の歯科医療

    投稿者:clover

    今日は、都内で開かれている講演会に行って来ました。大阪大学大学院歯学研究科の天野教授は、予防歯科をテーマに、21世紀の歯科医療を変える最先端の研究についてお話しして下さいました。

    虫歯や歯周病の原因である細菌は、つば(唾液、だえき)の中にたくさん存在しており、唾液を採取することでお口の状態を詳しく知ることができます。

    虫歯は、スウェーデンで開発された虫歯予防プログラム「カリオグラム」があります。

    虫歯とそれに関連する因子(虫歯の経験、全身の関連疾患、食事の内容、食事の頻度・飲食の回数、Mutans streptococciの数、フッ化物の使用状況、唾液の分泌速度、唾液な緩衝能)の相互関係により、虫歯のリスク評価をします。

    しかし、歯周病はいまだに世界的にも感染者が多く、18歳頃から他人の唾液を介して感染し、30代頃からゆっくりと発症し始めると言われています。

    歯周病は、レントゲン検査とプロービング検査が一般的に行われています。

    しかし、これらの検査では現在の状態を把握できても、将来歯周病を発症するリスクを「予測」できません。
    医科においては、遺伝子検査によるガンの発症リスクを予測する時代になってきました。
    大阪大学では、ガンと同様に歯周病の発症リスクを予測する「細菌の遺伝子検査」を実施しています。

    これからの医療は、「遺伝子検査」によって様々な疾患を予防する時代ですね。

LINE友だち追加