hara □ 知覚過敏と噛み合わせ②
投稿者:clover
院長の原です。
前回は知覚過敏の原因となるくさび状欠損のでき方をお話ししました。
噛み合わせの部分に自然ではないの横からの力が加わると根元の部分に応力が集中して結晶が剥がれるというものでした。
今回はその噛み合わせになる原因をお話ししたいと思います。
これが正常な咬合です。
矢印の方向に歯がスライドしていきます。
犬歯(一部小臼歯)がぶつかることにより奥歯が当たらなくなります。
これを「ガイド」している状態といい、この状態を理想とし、全体的な治療をするときもこの状態を目指してすることが多いです。
しかし犬歯がすり減ったり、治療により形が変わったりすると、歯の長さが短くなり、「ガイド」できない状態になります。
この状態になると横の力が犬歯から奥歯の方へ分散していき、前回お話ししたような症状が出ることがあります。
対処として、マウスピースを使ったり噛み合わせの調整、被せ物で対応することもあります。
次回はマウスピースの役割についてお話ししたいと思います。