こんにちは。歯科医師の鈴木志野です 😀
今回はインプラントの治療の流れについてお話させていただきたいと思います。
インプラント治療とは
インプラント治療とは失った歯の代わりに
チタン製の人工歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、
ジルコニアや金属で作製した人工の歯をかぶせることによって
元にあった自分の歯と同じ見た目や噛む力を回復することができる新しい治療法です。
個々のお口の状態によって変わりますが、
今回は抜歯から必要な一般的なインプラントの流れについてご説明したいと思います。
1.診断と計画口腔状態を確認し、インプラント治療を判断します。
口腔内のレントゲンやCTスキャンを使用して、骨の量や質、周囲の組織の状態を確認し、
治療計画を立てます。(CTを撮るタイミングは歯の状況によって判断します。)
2.歯の抜歯、保存不可能な歯の抜歯をします。
今後の骨の治りにも関わっていくため、歯の抜歯だけではなく
周りの炎症のある組織もしっかりとっていきます。
その後抜歯窩(歯があった骨の中の穴)に骨ができるまで約半年待ちます。
3.手術前の再検査
実際にインプラントを埋められる骨ができているか再度確認します。
4.ope前クリーニング
インプラント手術の1週間前にクリーニングをし、
口腔内の状態を清潔にします。
5.インプラント手術(フィクスチャー埋め込み手術)
opeの直前に再度クリーニングを行い、
体調の確認、当日のバイタル(血圧や心拍)確認を行います。
手術の前に、局所麻酔をします。
これにより、手術中は痛みを感じることはありません。
当日は激しい運動などは控えていただき安静にお過ごしください。
6.消毒
一日後、一週間後、二週間後に消毒、傷口の状態をチェックします。
ほとんどの場合二週間後に糸とりを行います。
7.オッセオインテグレーション
インプラントと骨がくっつくことをオッセオインテグレーションと言い、
インプラントと骨がくっつくまで三ヶ月ほど後待ちます。
その間一ヶ月に一回クリーニングを行い、口腔内の清潔を保ちます。
8.アバットメントセット、仮歯製作、型取り
三ヶ月後インプラントと骨がくっついているかどうか検査し、
問題なければアバットメントをセットします。
アバットメントとはインプラントと上にかぶせる上部構造を接合する部品のことです。
アバットメントに合わせて仮歯を製作し、上部構造の型取りを行います。
9.上部構造装着
型取りした模型をもとにカスタムメイドの被せ物をします。
完成したら来院いただき口腔内で微調整をし、装着して完成となります。
10.メンテナンス
インプラント手術は一般的に安全で成功率が高いですが、
手術後の口腔ケアや口腔衛生の維持が重要です。
全体的な期間としては例えば一月に検査したとすると
抜歯してから半年待ち、七月にインプラント手術、
インプラント体と骨がくっつくまで三ヶ月待ち、
十月に上部構造が完成するイメージです。
もちろん部位や状態によって期間は異なります。
したがってインプラント手術を予定している際には全顎的な治療計画を立てて
最終的なゴールを決め、例えば骨ができるまで待っている期間に他の部分の治療を行うなど
全ての治療を効率よく行う必要があります。
当院は全顎的な治療を得意としています。
興味のある方はお気軽にご相談ください
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