歯磨きをするよく子供は便秘になりにくい!? 

歯に関するブログ 2025年05月10日(土)

 

子供の便秘 歯みがき 登戸クローバー歯科

歯磨きをよくする子は便秘になりにくい!? そんな研究データが東北大学と、東北福祉大学のチームより発表されました。歯周病が心臓血管疾患や糖尿病、感染性心内膜炎、低体重児出産、肺炎、骨粗鬆症のリスクファクターになるため、歯磨きや歯周病治療、定期検診で歯周病の悪化を防ぎましょう!ということは知られて久しいですが、なんと、歯磨きは便秘予防にもなるそうです。 
この研究には、エコチル調査のデータを使用 
ちなみにこの研究には、環境省の行なっているエコチル調査「子どもの健康と環境に関する全国調査」のデータを用いて、8万3660人の幼児を対象に行ったそうです。
ちなみにエコチル調査とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるときから健康状態を定期的に調べる、出生コーホート(集団を追跡する)調査で、子供の健康と環境についての大規模かつ長期的な調査です。全国15地域、10万組の子どもたちとそのご両親のご協力により行われているとのこと。この分析では、母親の年齢や喫煙・飲酒習慣、幼児の性別、肥満度、病歴、毎日の食事頻度などの影響を除く手法で分析を行ったそうです。 

 どれくらい便秘になりにくいのか?

 結果としては、4歳時に便秘となるリスクは、4歳の時点で一日二回以上の歯磨きをする習慣のある幼児に比べると、一回の幼児は21%、1回未満だと87%も高いとのことでした。ちなみに、3、4歳時に慢性的な便秘となるリスクは、2歳時に1日二回以上の歯磨き習慣がある幼児に比べて、1回だけだと22%、1回未満だと62%も高いそうです。  

研究を行った教授の見解 

研究を行った東北福祉大学の口腔機能分野の土谷昌広教授は、「歯磨きは口の中だけでなく、全身的な健康維持につながるという意味でも大事であること。何よりも、非常に安価で制御しやすいので、より習慣化していただければ」と話しているそうです。 

 2回以上が理想だけれど、イヤイヤ期などでどうしても大変ならまず1回から

 子供の便秘は親として心を痛めることなので、薬や浣腸などに頼らずに改善できる可能性があるなら、とても嬉しいニュースだと思います。しかし、「3、4歳時に慢性的な便秘となるリスクは、2歳時に1日二回以上の歯磨き習慣がある幼児に比べて、1回だけだと22%、1回未満だと62%も高い」という点に関しては、もしやイヤイヤ期の子供に一日二回の歯磨きはハードルが高いかしら!?と少し心配にもなりました。 1回だけでもできれば、できないよりは40%もリスクが下がるわけですし、みなさん気負いすぎずに、できる範囲で頑張りましょう。