非抜歯矯正のメリット・デメリット〜臨床経験豊富な歯科医師が語る真実

歯に関するブログ 2025年08月06日(水)

非抜歯矯正とは?歯を抜かない矯正治療の基本

非抜歯矯正とは、その名の通り歯を抜かずに行う矯正治療のことです。従来の矯正治療では、歯並びを整えるスペースを確保するために健康な歯を抜くケースが少なくありませんでした。

しかし近年では、歯科医療技術の進歩により、可能な限り歯を残す「非抜歯矯正」が注目されています。特に「MEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)」のような矯正システムの登場により、以前なら抜歯が必要だったケースでも、歯を残したまま美しい歯並びを実現できるようになりました。歯並びを3次元的に動かせるゴムみたいなワイヤー「ゴムメタルワイヤー」の使用も歯科医療技術の進歩です。

登戸クローバー歯科・矯正歯科では、「2度と歯で困らない歯科治療」をミッションに掲げ、可能な限り歯を残す非抜歯矯正を推奨しています。

なぜなら、一度抜いた歯は二度と戻らないからです。私たちは患者さまの一生の口腔健康を考え、最新の技術と知識を駆使して、抜歯に頼らない矯正治療の可能性を追求しています。

非抜歯矯正が選ばれる理由

「歯を抜くのが怖い」

これは矯正治療を検討する多くの方が抱える不安です。実際、従来の矯正治療では、歯並びを整えるスペースを確保するために健康な歯(多くは小臼歯)を抜くことが一般的でした。しかし、歯科医療の進歩により、現在では可能な限り歯を残す「非抜歯矯正」が主流になりつつあります。

非抜歯矯正が選ばれる最大の理由は、やはり「健康な歯を残せる」という点です。歯は一度失うと二度と戻らない大切な器官。私たち歯科医師は、可能な限り天然歯を保存することが、患者さまの生涯の口腔健康につながると考えています。

「歯は一生の宝物。可能な限り守り、育てることが私たちの使命です」

また、抜歯に伴う痛みや不安、治療期間の長期化を避けられることも、非抜歯矯正が支持される理由の一つです。特に歯科恐怖症の方や、短期間での治療完了を希望される方にとって、非抜歯矯正は魅力的な選択肢となっています。

非抜歯矯正の主なメリット

非抜歯矯正には、患者さまにとって嬉しいメリットがたくさんあります。

健康な歯を抜かずに済むため、天然歯をすべて保存できるという最大の利点があります。一度失った歯は二度と戻らないことを考えると、これは非常に大きなメリットと言えるでしょう。特に将来的な口腔機能の維持という観点からも、可能な限り歯を残すことは重要です。

非抜歯矯正のメリットを示す歯並びの比較抜歯に伴う痛みや不安がないのも大きな魅力です。歯を抜く処置は、どうしても痛みや出血を伴います。非抜歯矯正ではそうした不安要素を取り除けるため、歯科治療に恐怖心を持つ方でも比較的安心して治療に臨めます。

また、治療期間が短縮できる可能性があることも見逃せません。抜歯矯正では、抜歯後の空間を閉じる期間が必要になりますが、非抜歯矯正ではその工程が不要になるため、全体の治療期間が短くなるケースが多いのです。

顔の形態への影響も重要なポイントです。抜歯矯正では、歯を抜いた分だけ歯列弓が小さくなり、場合によっては口元が引っ込んだような印象になることがあります。非抜歯矯正では歯列弓の大きさを維持できるため、顔の形態への悪影響を最小限に抑えられるのです。

審美性の向上

「笑顔に自信が持てるようになりました」

これは、当院で非抜歯矯正を受けられた多くの患者さまからいただく感想です。非抜歯矯正では、歯を抜かずに歯並びを整えるため、自然な口元の豊かさを保ちながら美しい歯列を実現できます。

特に日本人の場合、欧米人に比べて顎が小さい傾向があるため、抜歯矯正を行うと口元が引っ込んだ印象になることがあります。非抜歯矯正では、そうした心配なく、お顔全体のバランスを考慮した治療が可能です。

また、歯と歯の間に適切な隙間(コンタクト)を確保することで、年齢を重ねても美しい歯並びを維持しやすくなります。これは将来的な審美性の維持という点でも大きなメリットと言えるでしょう。

当院では、患者さま一人ひとりの骨格や顔の形、笑顔のラインなどを総合的に分析し、最も自然で美しい歯並びを実現するための治療計画を立てています。

将来的な口腔機能の維持

矯正治療は見た目の改善だけでなく、将来的な口腔機能の維持という重要な役割も担っています。

非抜歯矯正では、すべての歯を保存することで咀嚼(そしゃく)能力を最大限に維持できます。歯は一本一本が噛み合わせの中で重要な役割を担っており、一本失うだけでもバランスが崩れる可能性があるのです。

また、歯列弓の大きさを維持することで、舌の正常な位置や機能を保ちやすくなります。これは発音や嚥下(えんげ)機能の維持にも関わる重要なポイントです。

さらに、非抜歯矯正では歯と歯の間に適切な隙間を確保できるため、歯間ブラシやフロスなどを使った日々のセルフケアがしやすくなります。これにより、矯正治療後も虫歯や歯周病のリスクを低減し、長期的な口腔健康の維持につながるのです。

非抜歯矯正の潜在的なデメリット

非抜歯矯正は多くのメリットがある一方で、すべての症例に適しているわけではありません。

治療の限界や注意点についても正直にお伝えすることが、患者さまとの信頼関係を築く上で重要だと考えています。ここでは、非抜歯矯正の潜在的なデメリットについて詳しく解説します。

まず、重度の叢生(歯並びの乱れ)がある場合、非抜歯での治療が難しいケースがあります。歯を動かすスペースが物理的に不足している場合、無理に非抜歯で治療を進めると、歯が前方に突出してしまったり、歯肉退縮などのリスクが高まったりする可能性があるのです。

また、顎の骨格的な問題が大きい場合(例えば、上顎と下顎のサイズの不調和が著しい場合など)、非抜歯矯正だけでは理想的な咬み合わせを実現できないことがあります。こうしたケースでは、外科的な処置を併用する必要が生じることもあります。

治療の難易度が上がることで、結果的に治療期間が長期化する可能性もあります。特に成人の場合、歯の移動速度は子どもに比べて遅いため、非抜歯で広いスペースを確保しながら歯を動かす必要がある場合、治療完了までに予想以上の時間がかかることがあるのです。

歯の突出リスク

非抜歯矯正で最も注意すべきデメリットの一つが、「歯の突出リスク」です。

歯並びが混雑している状態で歯を抜かずに矯正すると、歯を配列するスペースを確保するために、歯が前方に押し出される形になることがあります。これにより、「出っ歯」のような状態になるリスクがあるのです。

特に日本人は欧米人に比べて顎が小さい傾向があるため、このリスクは無視できません。歯が前方に突出すると、見た目の問題だけでなく、唇が閉じにくくなったり、前歯に過度な力がかかりやすくなったりするなどの機能的な問題も生じる可能性があります。

当院では、こうしたリスクを最小限に抑えるため、治療前に詳細な検査と分析・診断を行い、患者さま一人ひとりの骨格や歯の状態に合わせた最適な治療計画を立てています。場合によっては、IPR(歯の一部を薄く削る処置)や拡大装置の使用など、様々な技術を組み合わせることで、歯の突出を防ぎながら非抜歯矯正を実現しています。

治療の安定性への懸念

「せっかく矯正したのに、また歯並びが崩れてしまった…」

これは矯正治療後に多くの患者さまが抱える不安です。非抜歯矯正では、特に重度の叢生があった場合、治療後の安定性に懸念が生じることがあります。

歯を抜かずに混雑した状態を改善すると、歯は本来あるべき位置よりも若干外側に配置されることになります。これにより、歯に内側に戻ろうとする力(リラプス)が働き、保定装置の使用を中止すると歯並びが元に戻りやすくなる可能性があるのです。

また、非抜歯矯正では歯と歯の接触点(コンタクト)が強くなりやすいため、年齢とともに前歯が少しずつ重なってくる「レイトクラウディング」と呼ばれる現象が起こりやすくなることもあります。

こうしたリスクを軽減するためには、治療後の保定期間を十分に設けること、そして場合によっては永久保定装置の使用を検討することが重要です。当院では、治療完了後も定期的な経過観察を行い、必要に応じて保定方法の調整を行っています。

非抜歯矯正に適した症例とは

非抜歯矯正は万能ではありません。適切な診断が成功の鍵を握ります。

では、どのような方が非抜歯矯正に適しているのでしょうか。まず、軽度から中等度の叢生(歯並びの乱れ)の場合は、非抜歯での治療が比較的容易です。歯と歯の重なりが少なく、全体的なスペースの不足が4〜6mm程度までであれば、IPR(歯の一部を薄く削る処置)や拡大装置などを用いて非抜歯での治療が可能なケースが多いでしょう。

また、顔貌のバランスも重要な判断基準です。特に口元が引っ込んでいる方や、平坦な横顔の方は、非抜歯矯正によって歯が若干前方に移動することで、顔のバランスが改善する可能性があります。

さらに、年齢も考慮すべき要素の一つです。成長期の子どもの場合、顎の成長を利用した非抜歯矯正が効果的なケースが多いです。特に顎の拡大装置を用いることで、歯列弓を広げながら歯並びを整えることができます。

一方で、重度の叢生がある場合や、すでに歯が大きく前方に突出している場合、あるいは上下の顎のサイズの不調和が著しい場合などは、非抜歯矯正だけでは理想的な結果を得ることが難しいケースもあります。

年齢別の適応性

非抜歯矯正の適応性は、年齢によっても大きく異なります。

子どもの場合(7〜12歳頃)、顎の成長を利用した非抜歯矯正が非常に効果的です。この時期は顎の骨が成長途上にあるため、拡大装置などを用いて歯列弓を広げることが比較的容易です。また、永久歯への生え変わりの時期を利用して、歯の配列スペースを確保することも可能です。

思春期(12〜18歳頃)になると、顎の成長はピークを過ぎますが、まだ成長の余地が残っています。この時期も、成長を利用した非抜歯矯正が可能なケースが多いですが、叢生の程度や顎の形態によっては、抜歯が必要になることもあります。

成人(18歳以上)の場合、顎の成長による拡大は期待できないため、非抜歯矯正の適応範囲はやや限定的になります。ただし、IPRや部分的な拡大、矯正用アンカースクリューの活用などの技術を駆使することで、以前なら抜歯が必要だったケースでも非抜歯での治療が可能になることがあります。

当院では、患者さまの年齢や骨格、歯の状態などを総合的に評価し、最も適切な治療法をご提案しています。非抜歯にこだわりすぎず、長期的な口腔健康と審美性を考慮した治療計画を立てることが重要だと考えています。

歯並びの状態による判断

非抜歯矯正の適応性を判断する上で最も重要なのが、歯並びの状態です。

叢生(歯並びの乱れ)の程度によって、非抜歯矯正の難易度は大きく変わります。一般的に、軽度の叢生(スペース不足が2〜4mm程度)であれば、ほとんどのケースで非抜歯矯正が可能です。中等度の叢生(スペース不足が4〜8mm程度)の場合は、IPRや拡大装置、矯正用アンカースクリューなどの補助的な技術を用いることで、非抜歯での治療が可能なケースが多いでしょう。

一方、重度の叢生(スペース不足が8mm以上)の場合は、非抜歯矯正が難しいケースが増えてきます。無理に非抜歯で治療を進めると、歯の突出や歯肉退縮、治療後の後戻りなどのリスクが高まる可能性があります。

また、歯の傾きや回転の程度も重要な判断材料です。単純な叢生よりも、歯が大きく回転していたり、水平に埋まっていたりするケースでは、より多くのスペースが必要になるため、非抜歯矯正の難易度が上がります。

当院では、歯科用CTや精密な模型分析などを用いて、歯並びの状態を詳細に評価・診断しています。その上で、患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。

最新の非抜歯矯正技術

矯正歯科の技術は日々進化しています。特に非抜歯矯正の分野では、革新的な技術が次々と登場し、以前なら抜歯が必要だったケースでも、歯を残したまま治療できる可能性が広がっています。

当院で採用している「MEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)」は、そうした技術の一つです。この技術は、特殊なワイヤーとループを組み合わせることで、歯を立体的に動かし、限られたスペースの中でも効率的に歯並びを整えることができます。ゴムみたいなワイヤー「ゴムメタルワイヤー」の利用で3次元的に歯を動かす治療も技術のひとつです。

また、IPR(Interproximal Reduction)と呼ばれる技術も、非抜歯矯正において重要な役割を果たしています。これは、歯と歯の間のエナメル質を極わずかに削ることで、配列のためのスペースを生み出す方法です。最新の技術では、歯の健康を損なうことなく、安全に処置を行うことができます。

さらに、矯正用アンカースクリュー(TAD)の活用も、非抜歯矯正の可能性を広げています。これは、顎の骨に小さなスクリューを一時的に埋入し、歯の移動の固定源(アンカー)として利用する方法です。これにより、従来の矯正装置では難しかった複雑な歯の移動が可能になっています。

こうした最新技術を駆使することで、以前なら「抜歯しか選択肢がない」と言われていたケースでも、非抜歯での治療が可能になるケースが増えています。当院では、常に最新の技術と知識を取り入れ、患者さま一人ひとりに最適な治療をご提供できるよう努めています。

MEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)の特徴

「MEAW(Multiloop Edgewise Arch Wire)」は、非抜歯矯正の可能性を大きく広げる革新的な技術です。

Meaw(Multiloop Edgewise Arch Wire)とは、多数のループ(輪)を持つ特殊なワイヤーのことで、このワイヤーを用いることで、従来の矯正装置では難しかった複雑な歯の移動が可能になります。

ミュウテクニックの最大の特徴は、歯を単に横方向に並べるだけでなく、立体的に動かせる点にあります。特に、歯の傾きを細かく調整できるため、限られたスペースの中でも効率的に歯並びを整えることができるのです。

また、この技術は顎の関係を改善する効果も期待できます。上下の顎のバランスが悪いケースでも、抜歯や外科手術に頼らずに改善できる可能性があるのです。

さらに、ミュウテクニックは治療の自由度が高く、患者さま一人ひとりの状態に合わせた細かな調整が可能です。これにより、より自然で調和のとれた歯並びを実現できます。

当院では、臨床経験が豊富な歯科医師がこれらの技術を駆使し、以前なら「抜歯が必要」と言われていたケースでも、可能な限り歯を残す治療を目指しています。もちろん、すべてのケースで非抜歯が可能というわけではありませんが、最新の技術と知識を駆使することで、その可能性を最大限に広げています。

デジタル技術の活用

非抜歯矯正の精度と効率を高めるうえで、デジタル技術の活用は欠かせません。

当院では、高性能の歯科用CTを導入し、歯や顎の骨の三次元的な状態を詳細に把握することで、より正確な診断と治療計画の立案が可能になっています。従来のレントゲン写真では見えなかった歯の位置や傾き、骨の状態などを立体的に確認できるため、非抜歯矯正の可能性をより正確に判断できるのです。

また、デジタルシミュレーションを活用することで、治療前に歯の移動をシミュレートし、非抜歯で理想的な歯並びが実現可能かどうかを予測することもできます。これにより、患者さまに治療の見通しをより具体的にご説明することが可能になりました。

さらに、3Dプリンターを用いた矯正装置の製作も、非抜歯矯正の精度向上に貢献しています。患者さま一人ひとりの口腔内に完全にフィットする装置を製作することで、より効率的かつ快適な治療が実現できるのです。

こうしたデジタル技術の進歩により、以前なら「抜歯しか選択肢がない」と言われていたケースでも、非抜歯での治療が可能になるケースが増えています。当院では、常に最新のデジタル技術を取り入れ、より精度の高い非抜歯矯正を目指しています。

非抜歯矯正の治療期間と費用

矯正治療を検討する際、「どのくらいの期間がかかるの?」「費用はいくらくらい?」という疑問は誰もが抱くものです。

非抜歯矯正の治療期間は、症例の難易度によって大きく異なります。軽度の叢生であれば1年〜1年半程度で完了することも多いですが、中等度から重度の叢生の場合は、2年以上かかることもあります。特に成人の場合、歯の移動速度が遅いため、治療期間が長くなる傾向があります。

費用に関しては、当院では患者さまの負担を考慮し、できるだけリーズナブルな料金設定を心がけています。非抜歯矯正の場合、一般的なワイヤー矯正で60〜80万円程度、マウスピース矯正の場合は70〜100万円程度が目安となります。ただし、症例の難易度や使用する装置の種類によって変動しますので、詳細は矯正相談時のカウンセリングでご説明しています。

また、当院のワイヤー矯正では分割払いにも対応しており、月々3万円からの支払いプランもご用意しています。矯正治療は決して安い買い物ではありませんが、一生使う歯の健康と美しさへの投資と考えていただければ幸いです。

症例別の治療期間の目安

非抜歯矯正の治療期間は、症例によって大きく異なります。ここでは、症例別の治療期間の目安をご紹介します。

軽度の叢生(歯並びの乱れ)の場合、治療期間は比較的短く、約1年〜1年半程度で完了することが多いです。歯の移動量が少なく、大きな歯の回転や傾斜の修正が必要ないケースでは、スムーズに治療が進みます。

中等度の叢生の場合は、約1年半〜2年程度の治療期間が一般的です。IPR(歯の一部を薄く削る処置)や拡大装置などを併用することで、非抜歯での治療が可能になりますが、その分、治療ステップが増えるため、全体の期間が長くなる傾向があります。

重度の叢生で非抜歯矯正を選択する場合、治療期間は2年以上かかることが多いです。特に複雑な歯の移動が必要なケースや、顎の関係の改善も必要なケースでは、時間をかけて慎重に治療を進める必要があります。

また、年齢によっても治療期間は変わります。一般的に、お子さまや思春期の患者さまは歯の移動速度が速いため、成人に比べて治療期間が短くなる傾向があります。成人の場合、特に30代以降は歯の移動に時間がかかるため、同じ症例でも治療期間が1.5倍程度長くなることもあります。

当院では、矯正相談時のカウンセリングで、患者さま一人ひとりの状態に合わせた治療期間の見通しをご説明しています。ただし、これはあくまで目安であり、実際の治療経過によって変動する可能性があることをご理解ください。

費用対効果を考える

矯正治療は決して安い買い物ではありません。だからこそ、その費用対効果をしっかり考えることが大切です。

非抜歯矯正の費用は、使用する装置や治療の難易度によって異なりますが、一般的なワイヤー矯正で60〜80万円程度、マウスピース矯正の場合は70〜100万円程度が目安となります。これは決して少ない金額ではありませんが、その効果は一生涯にわたって続くものです。

美しい歯並びを手に入れることで得られるメリットは、見た目の改善だけではありません。正しい噛み合わせは、消化機能の向上、発音の改善、顎関節症のリスク低減など、全身の健康にも良い影響を与えます。また、歯磨きがしやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクも減少し、将来的な歯科治療費の削減にもつながる可能性があります。

さらに、心理的な効果も見逃せません。自信を持って笑えるようになることで、社会生活や対人関係が豊かになったという患者さまは数多くいらっしゃいます。

当院では、こうした長期的な視点から矯正治療の価値をご説明し、患者さま一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。また、分割払いなどの支払いプランもご用意しておりますので、費用面でご不安がある方もお気軽にご相談ください。

矯正治療は「一生使う歯への投資」と考えていただければ幸いです。

まとめ:非抜歯矯正を検討する際のポイント

非抜歯矯正は、健康な歯を残しながら美しい歯並びを実現できる素晴らしい選択肢です。しかし、すべての方に適しているわけではありません。

非抜歯矯正を検討する際は、まず臨床経験が豊富な歯科医師による詳細な検査と診断を受けることが重要です。歯並びの状態、顎の骨格、顔のバランスなど、様々な要素を総合的に評価した上で、抜歯・非抜歯の判断をすべきでしょう。

また、非抜歯矯正のメリット(健康な歯を残せる、抜歯の痛みがない、顔の形態への影響が少ないなど)とデメリット(歯の突出リスク、治療の安定性への懸念など)をしっかり理解した上で、自分に最適な選択をすることが大切です。

さらに、治療期間や費用についても現実的な見通しを持ち、長期的な視点で判断することをおすすめします。矯正治療は「一生使う歯への投資」と考え、目先の費用だけでなく、生涯にわたる口腔健康という価値も考慮に入れてください。

当院では、患者さま一人ひとりの状態とご希望を丁寧にお伺いした上で、最適な治療法をご提案しています。非抜歯矯正にこだわりすぎず、長期的な口腔健康と審美性を第一に考えた治療計画を立てることが、私たちの使命だと考えています。

矯正治療についてのご質問やご不安がありましたら、ぜひ一度当院にご相談ください。経験豊富な歯科医師が、丁寧にお答えします。

監修者情報

鈴木 聡(すずき さとし)先生
医療法人社団 緑幸会 登戸クローバー歯科・矯正歯科 理事長

略歴
広島大学歯学部卒業後、複数の歯科医院で研鑽を積み、幅広い症例に対応。現在は神奈川県川崎市にある「登戸クローバー歯科・矯正歯科」の院長を務めるとともに、登戸・東京都世田谷区桜新町に分院を展開しており、統括する医療法人社団 緑幸会の理事長として、地域の歯科医療に貢献している。

専門分野
矯正歯科・インプラント治療・審美歯科
特に、抜歯に頼らない「非抜歯矯正」や、目立ちにくい「マウスピース矯正(インビザライン)」に注力し、見た目と機能の両立を図る治療に力を入れている。

所属学会等

  • 日本矯正歯科学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会 会員

監修者からのひとこと
患者さまの「見た目」と「噛める機能」の両立を大切にし、年齢やライフスタイルに合わせた矯正治療を心がけています。大人の方でも安心して始められる治療法をご提案いたします