歯科治療におけるCT撮影の重要性、利点、リスクについて
毎月開催しているランチミーティングにて、レントゲンについての勉強会を行いました。
以前インプラントセミナーの際に受講した放射線科の教授の資料をもとに、歯科医師で改めて基本事項からここ10年で急速に一般化したctについて学びました。
歯科治療におけるCT撮影の重要性、利点、リスクについて考える上で大切な、パノラマレントゲンとの比較を通じてCTの必要性を説明し、特にインプラント治療における神経損傷や出血などの偶発症予防の観点から、三次元的な情報把握がいかに重要であるか、そして情報をどのように実際の臨床で活用し安全で安定した治療に繋げられるかを共有いたしました。
また、患者様から時折質問をいただく医科用CTと歯科用コーンビームCTの違い、被曝リスクついても触れ、適切な情報提供とリスク管理の重要性を確認しております。
被曝量と聞くとCTのデメリットが印象づいてしまうかと思います。
歯科におけるCT撮影の意義

歯科におけるCT撮影の意義としましては、
– パノラマではCTほど鮮明な情報が得られない。
– パノラマでは障害陰影(頸椎など)により見えない部分が存在する。
– パノラマには歪みがある。
– パノラマは二次元情報のみで、骨の高さは分かっても幅など三次元構造は把握できない。
など、二次元的なレントゲンに比べると、オペをする時や破折の疑いで骨吸収を確認するなど重要なメリットがたくさんあります。
しかし、被曝量の少ないパノラマやデンタルレントゲン写真からたくさんの情報を得た上で、CTを活用することが大切になります。
「医科で撮ったCTは使えませんか?」
また、患者様から「医科で撮ったCTは使えませんか」と質問をいただくことがございますが、医科のCTと歯科CTでは構造が異なることや 医科用CTは特定の疾患部位のみを撮影しているため、歯科領域の必要な情報を得ることが難しいのが現状です。
歯科用CTは頭頸部に特化したCTであるため医科用CTと比較して以下のメリットがあります。
歯科用CTで撮影するメリットとは
金属によるアーティファクトが少ない。
コンパクトであるため被曝量が少ない。

CTの被曝量もしっかり理解した上で、パノラマレントゲンやデンタルレントゲンといった2次元X線写真では把握できない点を把握し、安全で安心な治療を行なっていけるように努めてまいります。
歯科医師 川端



