インプラント前に必要な「骨造成」とは?
歯を失ったあと、「インプラントにしたい」と考える方は多いですが、実はそのままでは治療が難しいケースもあります。特に上あごは、歯を失うと骨が痩せやすく、インプラントを支えるための骨の量が足りないことがあります。

このような場合に行うのが「骨造成(こつぞうせい)」です。これは、足りない骨を補うために骨補填材(こつほてんざい)を使って骨を増やす治療です。

骨補填材とは?
骨補填材とは、失われた骨や不足している部分に入れて、骨の再生を助ける材料のことです。単に空間を埋めるだけでなく、体の中で新しい骨が作られる「足場」となる役割があります。
骨ができる仕組みには主に3つあります。
• 骨伝導:骨ができるための足場になる
• 骨誘導:骨を作る細胞を呼び寄せる
• 骨形成:自ら骨を作る力
この3つがバランスよく働くことで、骨はしっかり再生していきます。
骨補填材の種類
骨補填材にはいくつか種類があります。
自家骨(じかこつ)
ご自身の骨を使う方法です。骨を作る力が最も高いですが、採取するための処置が必要になります。
人工骨(セラミックなど)
人工的に作られた材料で、体への負担が少なく、広く使用されています。主に骨の足場として働きます。
異種骨(牛由来など)
動物由来の骨を加工したものです。骨の形を保ちやすく、長期間安定しやすい特徴があります。
吸収性と非吸収性の違い
骨補填材は「吸収されるタイプ」と「残るタイプ」に分かれます。
• 吸収性:時間とともに体の骨に置き換わるが、ボリュームは減りやすい
• 非吸収性:形が長く残るためボリューム維持に優れるが、完全には置き換わりにくい
そのため実際の治療では、これらを組み合わせて使用することも多くあります。
骨造成が必要な理由
骨が足りない状態で無理にインプラントを入れると、
• インプラントが安定しない
• 長持ちしない
• 周囲の骨がさらに減る
といったリスクがあります。
骨造成を行うことで、インプラントをしっかり支える土台を作り、長期的に安定した治療が可能になります。
骨が足りないと言われた方、インプラントができるか不安な方
インプラント治療は「骨の状態」がとても重要です。骨が不足している場合でも、骨造成を行うことで治療の選択肢が広がります。
「骨が足りないと言われた」「インプラントができるか不安」という方も、あきらめる必要はありません。現在はさまざまな材料や方法があり、患者さん一人ひとりに合わせた治療が可能です。
当院では、CT撮影などを用いて骨の状態をしっかり診断し、最適な治療方法をご提案しています。気になる方はお気軽にご相談ください。
登戸クローバー歯科
歯科医師渡辺


