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歯医者で撮る「お口の写真」にはどんな意味がある?

歯に関するブログ 2026年11月04日(水)

歯科医院で診療を受けるとき、「お口の中の写真を撮りますね」と言われたことはありませんか?
「写真を撮って何に使うの?」と思われる方もいるかもしれません。
しかし、歯科医院で撮影するお口の写真は、単なる記録ではありません。
現在のお口の状態を正確に把握し、その後の変化を確認したり、治療や予防について分かりやすくご説明したりするための大切な資料です。

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自分では見えにくいところまで確認するために

鏡を使えば、自分でも歯の状態をある程度確認することはできます。
しかし、奥歯や歯の裏側、歯ぐきの状態などは、自分ではなかなか確認しづらいものです。
歯科医院では、正面だけでなく、左右の側方、上あご・下あごの咬合面など、さまざまな方向から撮影します。

・ご自身の歯の本数、歯の傾き、歯が生えている位置

・上と下の歯がかみ合ったときの上下の歯の位置関係

・それぞれの歯の形態や色味

・歯ぐきの腫れや炎症がおきている部位、赤みの有無

・歯垢(プラーク)や歯石、着色のついている状態

・過去に治療した歯の状態

などを、写真(画像データ)として残すことができます。

「今のお口の状況」を残すことが大切

なかなか気が付くことは難しいのですが、お口の中は毎日少しずつ変化しています。
むし歯や歯周病のように、最初は腫れや痛みなどがなくご自身で気が付くことがほとんどないものもあります。
また、歯ぐきの腫れや就寝時の歯軋りなどでの歯のすり減り、歯並び・かみ合わせの変化なども、毎日見ていると変化に気づきにくいことがあります。
そこで役立つのが、定期的に撮影するお口の写真です。

以前撮影した写真と現在の写真を比較する

例えば、以前撮影した写真と現在の写真を比較することで、

「以前の写真より歯ぐきと歯の境目の盛り上がりが少なく、赤みも少なくなっている」

「以前の状態より左下の舌側部分に汚れ(プラーク)が残りやすくなっている」

「前歯のすり減りが進んで歯の先端部がまっすぐになっている」

といったお口の中の状態の変化を比較できて歯科医師・歯科衛生士・患者さまで確認しやすくなります。
つまり、お口の写真はその時点のお口の状態を記録する“健康の記録”でもあるのです。

写真があると、ご自身のお口の状態も分かりやすくなります

歯科医院で「ここに磨き残しがあります」「歯ぐきが少し腫れています」と説明されても、実際にどこなのか分かりにくいことがあります。
写真があれば、実際のお口を一緒に見ながら説明することができます。

「ここにザラザラした汚れが残りやすいですね」

「この部分の歯ぐきが以前より赤みが減っています」

「前回と比べてしっかりと歯みがきができています」

というように、一緒に目で確認できるため、ご自身のお口の状態・状況をより具体的に理解できます。
そして、状態・状況を知る・わかることは、歯間ブラシやフロスでケアしたり、飲み物の選択などで毎日の歯磨きや生活習慣を見直すきっかけにもなります。

定期検診では「問題がないか」だけでなく「変化がないか」を確認します

歯科医院の定期検診というと、「むし歯がないかチェックする」というイメージが強いかもしれません。
もちろん、むし歯や歯周病のチェックは重要です。
しかし、定期検診の大きな目的の一つは、大きな問題になる前の小さな変化を見つけることです。

一度治療した歯でも、時間が経てば再びむし歯になることがあります。
歯周病も、症状が少ないまま進行することがあります。
だからこそ、腫れや痛みなどの症状が出てから歯医者さんを受診するのではなく、痛みや腫れなどの症状がない時から定期的にお口の状態を確認しておくことが大切です。

お口の写真・歯周病検査・レントゲン写真・口腔内診査

お口の写真もそうですが、歯科衛生士が歯肉ポケットをプローブで計測する歯周病検査やレントゲン写真撮影、口腔内診査などとを組み合わせながら、現在のお口の状態を把握し、さらに過去との変化を確認することが定期検診では大切です。
「痛くないから大丈夫」ではなく、健康な状態を維持するために歯科医院は、痛みが出たときだけ行く場所ではありません。
むし歯や歯周病になってから治療するだけではなく、健康な状態をできるだけ長く維持するために通う場所でもあります。
定期的に検診を受け、お口の状態を確認しておけば、小さな変化にも気づきやすくなります。
そして、お口の写真を残しておくことで、「今どうなっているのか」だけではなく、「以前と比べてどう変わったのか」まで確認することができます。
歯科医院で撮影するお口の写真は、そのための大切な資料の一つです。

しばらく歯医者に行っていない方

「特に痛いところはないから、しばらく歯医者に行っていない」
という方も、ぜひ一度お口の状態をチェックしてみてください。
定期的な検診でお口の状態を確認し、写真などの記録を活用しながら、小さな変化を早めに見つける。
それが、将来も自分の歯で食事を楽しむための「予防」につながります。