歯を長持ちさせるために大切な根の治療について①
こんにちは。4月より入社いたしました歯科医師の鈴木陵介です。
医療法人社団緑幸会に常勤として週5回勤務させていただきながら、母校にて根の治療専門の科に所属し、根の専門的な治療をしており、院内で講義をさせていただくこととなりました。
その内容を患者様にも分かりやすくステップに分けてお伝えさせていただきます。
なぜこの専門治療を行いたいと思ったのか、少しだけ触れさせていただきます。
学生の臨床実習において、部活の恩師の診療介助を行い、この治療に魅力を感じ、多くの患者様に感謝されている恩師の姿を見て、「自分もできるようになりたい」そして、強く興味を持ち、「適切にかつレベルの高い治療を提供できるようになりたい」と思うようになりました。
根の治療とは?
「痛み止めが効かないほど歯がとても痛い」
「歯の根の先が膿んでいる」
根の治療が必要ですと言われたり、すでに根の治療をご経験されておられる患者様もいらっしゃると思います。
なぜ治療をしなければいけないのか、歯の根の治療とは具体的に何をしているか、どのような治療なのかを掘り下げていきます。

歯には歯髄というものが存在しています。
この歯髄を一般的に私たち歯科医療従事者は患者様に神経とお伝えしています。
気付かぬうちに虫歯が大きくなり、レントゲン状で虫歯が神経に近づいてしまい、我慢できないほど、痛みが出てしまうことがあります。
またすでに虫歯が神経まで到達してしまいっている場合も同様です。
歯髄(神経)が細菌に感染し、炎症を起こしています。
この炎症はお薬を飲んでも、元に戻ることはないため、治療が必要となります。
またすでに歯の中にお薬を詰めている場合でも根の先が膿んでいるため、治療が必要ですねと言われたことがあるかもしれません。
隙間から細菌が中に入り込んでしまい、中に詰めたお薬が感染を起こし、根の先が黒くなったり、膿んだりすることがあります。
これもまた同じように根の治療が必要となります。
残念ながら、根の治療は自然治癒することなく、歯医者さんで治療を受けなければなりません。
そして歯には前歯、奥歯によって根のお部屋の数や形が異なります。
この治療を僕はとても大切にしており、丁寧に行うことが、治療の基礎であり、適切な被せ物を被せるための重要な治療の一つと考えています。
根の治療をスムーズに行うための第一歩として、
神経のお部屋の上を広げる作業が大切になります。
神経のお部屋は歯の種類によって異なるため、適切に歯の上から治療しやすく広げていく必要があります。
歯の上から見て神経のお部屋がしっかり見える状態にしなければ、スムーズに治療を進めることができず、時間を要する原因となります。
しっかりと見えやすくすることで、歯の中に対して器具を入れて操作をしやすくする、中をきれいにしやすくする、お薬を詰めやすくすることを達成しやすくなります。
イラストだと下のような感じとなります。

治療の基礎との基礎でありながら、意外と見落とされがち、蔑ろにされがちなのでしっかりと行えるよう意識しなければなりません。
次回は、どのような根のお部屋についてどのような作業を行なっているかをご説明させていただきます。


