子どもの歯並び・矯正の意義は、小さな頃のタイミングで気付いてあげて、矯正治療による手を加えれば、大人になって大きな問題を抱えてから治すよりも、簡単に治すのが可能になることです。その分コストや治療期間も抑えることができます。
床矯正(取り外し式の矯正歯科装置)
クローバー歯科クリニックでは小学生の段階で不正咬合が見られた場合、床矯正をおすすめしております。取り外しのできる、表からは見えない・目立たない矯正です。家にいるときだけ装着していただきます。
床矯正のメリット
- 全体的な矯正に比べ、費用が安く済む
- 歯にとって負担が少なく、痛みもほとんどない
- 取り外し式で清掃性がよいため、虫歯になりにくい
床矯正のデメリット
- お子さん自身のやる気に治療結果が委ねられる
- ケースによっては限界がある
詳しくは、当院の矯正専門サイト「非抜歯矯正.net」内の床矯正のページも参考にしてください。尚、矯正治療は提携医院グリーン歯科クリニックでの治療となります。
子どもの矯正の時期
当院での小児矯正の目安は、個人差にもよりますが「6歳~11歳くらいまでの乳歯と永久歯が混在している子供の成長期」の時期です。
この時期に前期矯正をすることにより、約9割のお子さんが後期矯正をしなくて良いようになります。あとの1割のお子さんが、まれに後期矯正へ移行することがあります。
前期矯正は、子供の顎の成長をうまくコントロールすることにより、治していく矯正です。まずは、上記でご紹介した「床矯正」で治していくことからスタートします。
床矯正の種類には、拡大床や、バイオネーター、エフカーオー(FKO)等、様々なタイプの装置をお子さんに合わせて製作します。
その後、6ヶ月~1年が経過し、まだ歯列の動かし方が足りない場合に、次の拡大床を使ったり、ブラケット装置を一部に使ったりして矯正治療をすすめていきます。
当院の小児矯正に対する考え方
欧米での小児矯正は、一種のステータスというスタンスです。歯並びを治す行為自体が、いいなぁ、うらやましい、という感覚で周囲から見られるそうです。あの子が習い事をやっているから僕も私も、となる同じような感覚なのかもしれません。
ブラケットによるワイヤー矯正では、わざとカラーゴムをつけたりして「せっかく矯正治療をやっているのだから、目立ちながら楽しんでやろう」という子もいます。
日本国内でも、もっと歯並びに対する意識と矯正歯科に対する意識が盛んになり、矯正歯科治療が一種のステータスになってくれたらと願ってやみません。