• 矯正のセミナーに行ってきました! 咬合平面とは何か?

    投稿者:clover

    こんにちは歯科医師の内田です。

    今回は矯正セミナーについてブログを書いていこうと思います。

     

    前回は、どうして不正咬合が起こるのかということについて
    発生学の観点からお話していきました。

    (↓こちらのページでお話ししてます! 😀 ↓)
    https://www.cloverdentalclinic.com/dentalblog/11061/

    今回はその不正咬合についてどのように診断し、
    治療計画を立てていくのかについて記事を書いていこうと思います。

     

    咬合平面とは何か?

     

    まず咬合平面とは、
    端的に言うと咬んでいる面です。

    一般的な矯正治療は親知らずに合わせて
    “歯”を最大で8本抜くのが一般的になっています。

    歯を抜くことガタガタを治すためのスペースを作ることを可能にしているのです。

    私たちが取り入れている非抜歯矯正の考え方では
    水平的な移動に加えて垂直的な移動を行っています。

    非抜歯矯正ではこの咬合平面のコントロールをすることでスペースを作り、
    正しい顎の位置で咬めるようにすることが目的となっています。

    ひとくちに矯正治療といっても目的となっている指標が違うので、
    治療方針が異なる結果となっているのです。

    この考え方は歯科医院によってもそれぞれ微妙に異なります。

    矯正相談に複数院相談しに行く方も多いと思いますが
    根本的な矯正治療の考え方がそれぞれ違う歯科医院が多いので
    よく治療方針について相談して歯科医院を決めるとよいと思います。

     

    咬合平面のコントロールについて

     

    緑幸会ではなるべく歯を抜かない“非抜歯矯正”を取り入れています。

    この非抜歯矯正では咬合平面のコントロールを行うことで
    歯を抜かずに顎位の調整を可能にしているのが特徴となっています。

    この、咬合平面のコントロールに必要なのが臼歯の後方傾斜移動です。
    この後方傾斜は矯正治療で最も多く使われる
    ニッケルチタンワイヤーでは大きく移動することが難しいとされていました。

    そのため、非抜歯矯正をはじめたころの先生方は
    ステンレスのワイヤーを複雑に曲げて後方傾斜させていたそうです。

    この後方傾斜を簡単に、そして早く移動することを可能にしたのがゴムメタルワイヤーです。

     

    欠かせないゴムメタルについて

     

    ゴムメタルとはトヨタ自動車のグループ会社で開発された比較的新しいチタン合金です。

    柔らかくてゴムのような弾性を持っており、
    ゴムのような不思議な合金ということで『ゴムメタル』といいます。

    このゴムのような弾性力と強度を併せ持つゴムメタルワイヤーを使うことで
    前述の後方傾斜や垂直移動を簡単に、そして早くできるのです。

    また、ゴムメタルはチタン、ニオーブ、タンタル、ジルコニウムで構成されており
    ニッケルやクロムなどのアレルギー物質を含みません。

    この画期的なゴムメタルを使った矯正について
    もう少し詳しく知りたい方はぜひ当院の矯正相談までお越しください 😀

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