• 北舘:歯並び歯育て

    投稿者:clover

    こんにちは。登戸クローバー歯科・矯正歯科です。管理栄養士の北舘と申します。

    先日、Amazonでポチりました。

    なんと、理事長の鈴木もお読みのようでした!

    著者の歯科医師さんは当医院と考え方が似ている非抜歯矯正歯科【歯を出来るだけ抜かない矯正】をおすすめされており、マウスピース矯正を学び、ご夫婦で歯科医院を開業されておりご夫婦共著です。

    奥様のお母さん目線で編まれてます。

    たくさん付箋をして読み込み中。マイナス0歳からの歯育てから本はスタートします。まずはご家族の口腔内のケアです!大切!

    読み進めて行くほど、うちの子どうだったかなー?おやつにスルメを持たせてたのは間違いなく、友人の車に食べかけスルメを置いてきちゃう事件があったなー。乳歯が隙間なく生えて矯正相談してもらったなぁー。などなど。

    虫歯予防の他に顎の発達を積極的にすすめて、出来るだけ永久歯がしっかりとアーチを描いて萌出するように。また、ホームホワイトニングも社会に出る頃までにした方が良いとなかなか積極的。

    毎日の口腔内ケアと共にいらして頂いている患者さまにお伝えできると嬉しいです。

  • 書籍の紹介

    投稿者:clover

    こんにちは。歯科医師の津野田です。今回は歯科医師向けの本を一冊ご紹介します。
    歯科医療のスキルアップのためのインプットにはセミナーや学会の他、本やYouTube動画など多種多様です。特に動画は簡単にインプットできるため若い歯科医師の間では普及されつつあります。その中でも、支持され続けるであろう素晴らしい本に出合いました。それが今回紹介する『支台歯形成のベーシックテクニック 岩田健男著』です。

    これは歯に「被せ物」を入れる前に歯を削る行程がありますが、その削り方に焦点を当てた本です。この本は器具の選び方やテクニック、歯の設計図すべてにしっかりとした根拠が示されており非常に丁寧に解説されています。したがって表面的なテクニックではなく、しっかりとした根拠に基づいた理解が得られるのです。そうすることで診療において異なった歯の形や歯並びに遭遇しても、同じように学んだスキルを再現することができるようになります。このような書籍が多く出てほしいと願うばかりです。
    こうした一つ一つの積み重ねが日々の診療につながると信じて勉強に励む毎日です。

  • 志野□痛みの少ない治療のために

    投稿者:clover

    歯科治療で一番の問題は”痛み”です。

    皆様にとっても歯科に行きたくない原因は痛みではないでしょうか。

    登戸クローバー歯科ではできるだけ痛くない麻酔を心がけてます。

    まず表面麻酔(塗り薬の麻酔)をすることで針を刺すときの痛みを軽減します。これにより注射時の痛みが大きく軽減します。

    電動麻酔によって速度をゆっくり麻酔することで、できるだけ痛みのないように麻酔をしていきます。麻酔をするときに痛みがでる原因として麻酔液を注入する圧ががあります。電動麻酔器を使うことで速度を一定に保てます。

    歯科治療がこわい、痛いのが怖い、麻酔が苦手など歯科に行きたくない理由は様々あると思います。

    ご心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。

  • 志野◽︎GUMMETALについて②

    投稿者:clover

    GUMMETALとはTOYOTA自動車の豊田中央研究所が開発したGUMMETALという合金金属を歯科矯正のために応用したワイヤーです。

    柔らかでありしなやかでありながら強度が強くコシが強いという特性をもっており、ゴムのような性質をもつことからGUMMETALと名付けられました。

    曲げることのできないNi Tiワイヤーの弱点を補うことができ矯正のワイヤーとして理想的な性質を有しています。

    適度な弾性力、継続的に力をかけ続けることができることができます。

    悪い噛み合わせの多くが顎顔面骨格と臼歯部の高さの不調和とされています。

    通常の矯正ではNiTiワイヤーというストレートワイヤーを中心に使い、動かしていきます。

    Ni Tiワイヤーはとてもいいワイヤーで水平的な叢生(歯並びがガタガタしているところ)をとるのには適していますが、垂直的に動かしていくのは難しいです。

    このGUMMETALを使用することで噛み合わせの高さを適正な位置に動かし、適正な調整をすることができます。

  • 志野□特に痛くない歯を虫歯と言われた

    投稿者:clover

    痛みもないしそこまで黒くないのに虫歯と言われて削られた、また黒いのに虫歯ではないと言われた、こんな経験はありませんか?

    私達歯科医師は様々な検査をもとにむし歯の診断をしています。

    検査の前にまず虫歯の進行度合いについて説明させてください。

    虫歯は進行度合いによりC0、C1、C2、C3、C4に分かれます。

    C0:初期虫歯 

    いわゆる初期虫歯です。歯の表面に穴は空いておらず白斑や白濁、着色といった症状のみがみられる段階です。この段階では特に削る治療は必要ないためフッ素塗布やしっかり歯ブラシをしていただく予防処置を実施することで歯の石灰化をはかります。

    C1:エナメル質のう蝕(むし歯)

    C1はむし歯がエナメル質のみにとどまっている状態です。歯の表面に穴が空いてますが、エナメル質は無機質な構造のため特に症状はありません。

    C2:象牙質のう蝕(むし歯)

    C2はむし歯が象牙質まで到達している状態です。象牙質には神経が通っているため冷たいものがしみたり食べ物がつまりやすくなるなどの症状がでてくる場合もあります。

    C3:神経まで及んだう蝕(むし歯)

    C3はむし歯が神経まで到達してしまい、歯の神経や血管まで到達して激痛が出ます。

    むし歯でズキズキ痛みがある場合はこのケースが多いです。

    C4:歯冠(歯の頭)が崩壊したう蝕(むし歯)

    C4までいくと歯の神経が死んでしまい、痛みはなくなります。歯の頭がなくなり、根っこだけが残った状態になります。(残根状態と呼びます)

    状態によっては歯の保存が難しくなり抜歯の適応になります。

    したがって削るか削らないかは

    C0なら削らないで予防処置、C1以上ならむし歯治療となります。

    しかしC0かC1、C2は私たちも見るだけで判断は難しいですし、見るだけで判断すべきではないと思います。

    むし歯は小さいうちに治したいという意見もありますが、歯科治療は基本的にむし歯を削って治すことしかできません。また削ったところには人工物を入れたり詰めたりします。すると以前は存在しなかった人工物と歯の境目が生じます。この境目はマージンと呼ばれ、う蝕リスクの高い部位になります。やはりもともとマージンのない天然の歯には敵いません。

    したがって治療の必要なところだけ治療をし、治療の必要のないところはできるだけ進行しないように予防していく方が歯の延命に繋がります。

    当院では複数の検査をすることによって総合的に診断し、結果治療するか決定していきます。

    ①視診

    実際に口腔内を見させてもらってむし歯があるかどうかチェックします。

    ②触診

    むし歯がありそうな部位を短針(先のとがった器具)で触り、穴が空いてるかどうかチェックします。

    ③レントゲン

    レントゲンは硬い物が白っぽく写り、柔らかいものは黒っぽく写るという性質をもっています。むし歯はやわらかいですので黒く写ります。大きなレントゲン写真で全体的の大きなむし歯がないか見た後、必要であれば小さいレントゲン写真で細かい部分をチェックする場合もあります。

    ④光学的う蝕検出装置(ダイアグノデントペン)

    ダイアグノデントペンは歯面に655nmのレーザーを当てることで蛍光反射を測定しむし歯の深さを測定します。赤い光を当てるだけなので全く痛みはありません。数値化することで削らないという選択肢を選ぶことができます。

    当院では視診、触診、ダイアグノデント診断、レントゲン写真を組み合わせることによって正確に診断をし、歯を守っていくお手伝いをさせていただいております。

    ↓当院の治療例

    C2の症例です。一見何も問題なさそうですが、、
    表面を削るとむし歯があります。
    むし歯を取り切り
    樹脂の材料を詰め治療終了です。