歯のシェードについて
こんにちは。登戸クローバー歯科・矯正歯科の歯科医師の川端です。
さて、今回のブログでは歯のシェードについて触れたいと思います。
歯のシェード
『シェード』という言葉に対してシェード?何かな?
という方や、
『ホワイトニングの時にきいたことがある』
『被せものの色味で聞いたことがあるな』
など、様々だと思います。
歯の色味
歯科でいうシェードとは歯の色味のことです。
絵では歯は白色で描かれることが多いのですが、実際の歯の色は白っぽかったり、黄色っぽかったり、灰色ぽかったりと様々です。
歯の色も個々の個性がありますので、それを評価・確認して処置に生かします。
写真はVitaのシェードガイドです。
ちなみに写真のVitaのシェードガイドでは
A:赤みを帯びた黄色、日本人に最も多いとされている
B:Aタイプの次に日本人に多い黄色系
C:灰色系統
D:赤みを帯びた灰色
このように色味によってA・B・C・Dのシェードに分かれます。
それぞれの色味の中で数が小さいほうが明るく、数が大きくなるにつれて暗くなっていきます。
白く明度の高いものから明度が低く黄色味があるものへと順に並べますと
B1、A1、B2、D2、A2、C1、C2、D4、A3、D3、B3、A3.5、B4、C3、A4、C4
になります。
日本人のシェードはA3が標準とされており、アメリカ人はA2~A2.5ほどといわれています。
治療の時の歯のシェード
被せものをおつくりする場合、両隣の歯の色味を参考に合わせることが多いですが、ホワイトニングをする場合や治療計画によっては少し明るめの色を選んだり、白めの明度の高いお色味を選ぶことがあります。
技工士さんとの色合わせ
また、特に色合わせの難しい前歯のかぶせものの場合は歯科技工所の技工士さんに医院まで来ていただいて色味を合わせることもできます。(追加料金が発生します)
被せものを作るときのホワイトニング
以前、歯科衛生士さんに医院でオフィスホワイトニング(オフィスホワイトニング→歯科医院で行うホワイトニング。薬剤を塗布して光を照射して行うもの)をしていただいた際、施術前と施術後にシェードと一緒に写真を撮りまして、回数を重ねるごとに明るく白くなる歯を楽しんだ経験があります。
オフィスホワイトニングのほかにご自宅で行うホームホワイトニング(→ホワイトニング用のトレーを作成して家で就寝中などに行っていただくセルフホワイトニング)を含めて、ホワイトニングをどこまで・何回行うかによっても歯の色味も変わってきますし、お口の中の状況などで白くなりにくい場合もございますので、ホワイトニング前の被せものの処置に関しては歯科衛生士さんも交えて相談させていただくほうが、よりスムーズにお色味のご相談ができますので、ホワイトニングをお考えの方・迷っている方はお気軽に相談してみてください。