舌に違和感を感じる事はありませんか?
こんにちは登戸グリーン歯科クリニックの津野田です 😀
本日は舌に生じる違和感や痛みについてお話しします。
こんなご相談がありました
以前、患者様から舌に関する相談を受けたことがあります。
その方の訴えでは
「舌がヒリヒリと痛むが他院で何ともないと言われた。痛みが治らないため診てほしい」
とのことでした。
見た目では特に異常は見られませんでしたが、
舌に違和感や痛みがある時にはまずは問診を慎重に行い、その原因を探る必要があります。
そして今回は舌の表面(舌粘膜)に異常がないためそこに焦点を絞った上で診断をします。
どんな症状が出ていますか?
まずお伺いする内容としては以下のようなものが例として挙げられます。
· 期間(いつから生じたか)
· 症状の特徴(ヒリヒリ、チクチク、ズキズキ、違和感など)とその部位(両側か片側か)
· 味覚異常の有無· 全身疾患や薬剤との関連の有無
· アレルギーの有無
· 偏食の有無(鉄・ビタミンB類の不足があるか)
· 熱いもの、炭酸、酸味飲食物、香辛料をよく食べるか
· 睡眠不足の有無· 食いしばりや歯ぎしりの有無など…
これらは一部ですが視診では判断がつかない疾患においては問診が非常に重要です。
これらを踏まえて考えうる診断には幾つかあります。
どんな原因があるのか?
その一部を紹介します。
①薬剤による副作用薬剤の副作用に舌痛や口腔乾燥などの粘膜症状が出る場合があります。
症状が著しい場合には薬の種類を変更を含めて主治医に相談するのも一つの手です。
②BMS(Burning mouth syndrome)
半年以上、舌の両側に痛みを伴う場合に診断されます。
ヒリヒリやズキズキ、チクチクとした痛みがある。
口腔乾燥、味覚異常が伴うこともあります。
原因は多数あり、非心理要素と心理的要素があります。
③(口腔)心身症心理的要素が主に関係する。
何もしていない時に痛みを感じることが多く、一度痛みを感じるとそれに気を取られてしまう。
何かに集中していると症状を感じないこともある。
これらの鑑別をつけるのは難しいです。が問診を丁寧に行うことである程度の判断はつき、
治療や予防に繋げることは可能です。
舌の痛みや違和感には非心理的要素と心理的要素の両方にアプローチすることが大切です。
舌への刺激を極力無くすこと、睡眠不足やストレス増加が症状の悪化を招くことが多いため
それらの改善を優先させた方が良いと言われます。
②のBMSははホルモンバランスの崩れやすいこの年齢層の女性に多くみられるため、
それに対する薬を投与されることもあります。
ストレス緩和や睡眠の改善が自己の管理では難しい場合は心療内科など
医師に相談して投薬してもらうのも一つの手かと思います。
ただ、舌の痛みの原因は本当に様々な原因があるので、いつでもご相談ください。